LCP樹脂とは、日本では「液晶ポリマー」や「液晶ポリエステル」と呼ばれ、耐熱性・難燃性・成形性を備えた樹脂の一種です。産業機械や次世代の電子部品製造において重要な素材として利用が進んでいます。スマートフォンやタブレットのコネクターのほか、日常生活で使用するような厨房用品や照明器具にもLCP樹脂が使われており、多くの場面で見られる素材です。
LCP樹脂は、特殊な分子構造を持ち、耐熱性・難燃性・成形性を兼ね備えた高性能プラスチックです。大きな特徴の一つに、液晶性を持つ点が挙げられます。液晶性とは、液体の流動性と結晶の異方性を併せ持つ性質です。
LCPはこの特殊な構造により、高い寸法安定性を保ちつつ、非常に薄い成形や微細加工が可能です。このことから、通信機器や電子部品、自動車部品など精密成形が求められる分野などで使用されています。
耐熱温度は200度を超えることから、過酷な状況下で使用する部品に使用されることが多い素材です。
強度や導電性に優れた素材として金属部品が挙げられますが、金属は重量や加工のしにくさといった課題があります。一方、LCPは薄い部品であっても強度を維持できるのが特徴です。
また、メッキ加工を施すことで、金属の代替として使えるだけでなく、複雑な形状の部品も軽量に成形できる点が魅力です。
LCPは比誘電率の値が低いため、電気信号がスムーズに伝わります。このことから、高周波信号に対して損失を抑えられます。
そこにメッキ加工により導電層を形成することで、電磁波対策機能や、シールド性能を付与できます。特に5G通信機器などでは、低損失かつ高い導電性が求められるため、LCPが使用されるケースが増えています。
LCP樹脂メッキの主な用途は、電子・通信機器の分野です。
LCPは寸法精度や高周波特性の高さから、電子・通信分野で幅広く採用されています。

宿泊施設で使用される光コネクターにメッキ加工を施した事例です。寸法精度が高いLCPに金属皮膜を形成することで、電気的導通性や耐摩耗性を付与し、微細形状でも安定した性能を発揮できるようにしました。
LCP樹脂へのメッキ加工は、素材の持つ耐熱性・寸法安定性・電気特性などの強みを活かし、金属の特性である導電性やシールド性を付与できます。製品の軽量化や小型化と性能の両立を目指す際の選択肢としても利用が広がっています。
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75年以上※にわたりめっき加工を手掛け、自動車メーカー向けにドアハンドルや内外装部品にめっき。耐食性を付与する3層のニッケルめっきを採用し、耐久性・品質の高い加工を実現。様々な加飾バリエーションへの対応とエレベータ方式設備、画像検査システムや膜厚シミュレーターを併用し、生産性と品質保証の両面を向上しています。

電子基板メーカー向けのプリント配線板加工で培った技術をもとに、無電解銅と無電解ニッケルを使用した電磁波シールドめっきを提供。精密機器のハウジングやコネクタに金属並みの導電性を持たせ、電磁波ノイズを遮断。
軽量化とノイズ対策に役立つメッキ加工を提供します。

創業から腕時計の外装部品製造に携わり、精密な仕上がりと高級感を追求。ニッケルフリー仕様で加工をするため、肌に優しく、多彩な色調や光沢・サテンの質感を表現が可能。
時計の外装のほか、リングやペンダントなど、デザイン性と安全性を兼ね備えた製品を実現します。
※参照元:2025年2月3日調査時点 白金鍍金工業公式HP(https://www.siragane.co.jp/)