東洋理工

東洋理工はプラスチック表面処理加工を専門とする企業です。金型設計から成形、メッキ、塗装、組立までの一貫生産体制を確立し、製品の品質向上と効率的な生産を実現。金属にしかできなかった加工を樹脂メッキ技術で可能にすることに注力し、多くの分野で活躍しています。

画像引用元：東洋理工公式HP
https://www.toyoriko.co.jp/solutions/products/

対応プラスチック

東洋理工では、ABS樹脂やPC/ABS樹脂などの一般的なプラスチックに加え、PA-6（ポリアミド：ナイロン）やPC（ポリカーボネート）などのエンジニアリングプラスチックにもメッキ加工が可能です。耐熱性や強度が求められる製品にも対応しています。

対応メッキ加工の種類

東洋理工株は、プラスチックメッキの分野で多彩な加工技術を提供しています。特に、以下のメッキ加工に対応しています。

• 6価クロムメッキ（ABS、PC/ABS）：ABS樹脂やPC/ABS樹脂を基材としたメッキ加工です。製品に優れた耐食性と美しい銀白色の外観が得られます。
• PVD（物理的真空蒸着）：真空中でアルミニウム金属を気化させ、プラスチック成形部品にコーティングする技術です。主に自動車のランプやメーターリングなど、外観意匠や反射機能を持たせる部品に用いられます。
• レジスト：成形品の一部に専用塗料を塗布し、その部分にメッキ（金属膜）が析出しないようにする技術です。製品の寸法維持や組付け性の向上が可能となります。
• MLTメッキ（メタルライクサウンドメッキ）：金属のような音響特性をプラスチック製品に付与するメッキ技術です。製品の質感や音響効果を高めることができます。
• 白色3価クロムメッキ：環境に配慮した3価クロムを使用し、美しい銀白色の外観を持つメッキ加工です。従来の6価クロムメッキに代わる環境対応型の技術として注目されています。
• PA-6メッキ（ポリアミド：ナイロンメッキ）：PA-6（ナイロン）樹脂を基材としたメッキ加工技術。ナイロン製品に金属的な外観や特性を付与することが可能です。
• パールシルバーメッキ：真珠のような上品な光沢を持つシルバーメッキ加工です。製品に高級感を与えることができます

費用や納期

費用や納期に関する情報は公式サイトに記載されていませんでした。詳細な価格や納期については、直接お問い合わせください。

実績や導入業界

東洋理工株は、プラスチックメッキの分野で豊富な実績を持ち、その技術は多岐にわたる業界で採用されています。

• 自動車部品（四輪外装品）：バックドアガーニッシュ、ラジエターグリル、バンパーガードなどで用いられています。
• 自動車部品（四輪内装品）：メーターリングやカップホルダー、アームレストなどの製品に用いられています。
• モーターサイクル部品：モーターサイクルの分野では、プロテクターマフラーなどに東洋理工のメッキ技術が活用されています。
• 水廻り機器：水栓ハンドルやシャワーグリップなどの製品には、6価クロムメッキが施され、耐食性と美観を両立させています。

東洋理工のプラスチックメッキの特徴

技術開発への積極的な取り組み

東洋理工は、金属にしかできなかったことを樹脂メッキで可能にするため、日々新たな工法・技術の開発に取り組んでいます。自社開発の新しい加工技術も多く、これらを基に設計した製品は多くの製品で採用されてきました。教育機関・研究機関との産学官連携により、未来へ向けた環境対応技術の向上にも努めています。

効率的な生産体制

開発・設計から高度な加工までを一貫して行うことで、輸送ロスなどの無駄を省いた生産体制を確立。これにより、短納期・低コストを実現するとともに、高品質な製品の提供が可能です。各工程をスムーズに移行することで、美観と品質が要求される製品においても、効率的な生産を実現しています。

メーカー情報